jam01

このページについて

　このリストはご覧の通りまだまだ作成途中のものであり、また恥ずかしながら数々の作成者が確認できていない誤りもあるようです。

　また各シリーズ冒頭に書いてある解説ともいえぬ覚書は私の一方的な感想でありますので、現在のところ、このリストは資料集というより一つの読み物としてお楽しみいただけるのが一番良いのではないかと思います。

　誤りは極力現物に当たり、随時、訂正・修正していくつもりですが、私としてはこれをどのような段階においても完成とするつもりはありません。

　ではなぜこのような中途半端なものを公開しているかというと、一にも二にも本人の趣味、もありますが、一方ではＳＦやミステリーにおけるジュブナイル及びジュニア版への興味と需要をかきたてようという淡い期待と意図もあります。

　駆け出しながらもこの仕事を始めて今さらながら驚いたのは、ジュブナイル＆ジュニア版作品の現存率の低さです。なるほどテキスト的には文庫化されたものもあり、また全集に含まれた名作の多くが完訳されきちんと流通されている現在ではこれらの「稀少」という意味においての価値はそれほど高くはないでしょう。しかしながら、私はジュブナイル、ジュニア版とはイラストレーターと一体で初めて一つの作品と認識されるものではないかと考えております。それゆえに元本、なのです。あの箱入りの重々しさ、前書きのあおり、巻末の解説、そして小松崎、武部、依光、金森、斎藤・・・数多くの名匠たちの描いたホームズやルパンやビーグル号、キャプテン・フューチャーらの姿がどれほど魅力的で読書欲をそそったものか。日に焼けたカビくさいページを開く時、そこにはリアルや文学やバブルのお題目の中に私たちが失ってしまったもう一つの「未来」が今も息づいています。

　放っておけば確実に失われていってしまうであろうこうした本たちを再び私たちの手に取り戻す、今がその最後の機会のような気がしてなりません。そうした探究作業の一助にこのページがなればと願っています。

　なおリスト中の表記に関してですが、作成者としては以下のように定義しています。

　ジュブナイル（ジュビナイル、ジュヴナイルとも表記される）―就学前児童を含む少年少女（主として小学生～中学生）を読者対象としたオリジナルの国内・海外ＳＦ＆ミステリー小説

　ジュニア版―同じく上記の条件に当てはまる者を読者対象とした国内・海外ＳＦ＆ミステリー小説のリライト・翻案作品

　ただし作品によってはオリジナルのように表記されながら内容は既発作品の翻案というものもあります。この場合は作成者がそのことを知らなければ言及しようがありませんので、該当シリーズ等のリスト作成時の情報に従って書くことにします。勿論、その後翻案・リライトとわかった際にはその旨追記いたします。

　また作者の表記に関しては現在一般的でない書き方であっても元本に従って記載いたします。（例ドイル、Ｃ・ドイル、アーサー・ドイルなど）

参考資料

　現物の巻末目録を元に以下のような各種テキスト及びネット上の既発資料を数多く参考にさせていただいています。まとめてではありますが御礼申し上げます。